2013年12月07日

ミステリー バイクを動かしたもう一人の自分と年配の女

世の中に、もう一人の自分がいるかもしれないと感じたことはないだろうか?

もしも、もう一人の自分がこのように存在して、自分では全体にしないようなことを勝手にしていたとすれば気味が悪い話だ。

そうつがなにか取り返しのつかないことをしてしまった場合は、すべて自分のせいになってしまうのだから・・・・


私は、通勤に原付バイクを使用します。

その日、小雨がぱらついたので、駅まではバイクに乗りそれから電車に乗って会社に行きました。

親戚の同い年の子がいるのですが、そいつはクルマを利用します。

会社帰りにそいつと会い、車に乗せてもらい、バイクを置いてある駅まで送ってもらう事になりました。

駅に着くと、バイクはありません。

盗難だと思い警察へいこうと言ったら親戚の子が『会社に電話したら?』と言います。

私は今日はバイクは駅に置いたと、確かなんだと訴えましたが、そいつはとにかく会社に電話しろといいます。

事情を聞くと、私がバイクで会社へ向かっているところを目撃したそうです。

よく似た人と、よく似たバイクを見間違えたんじゃないかと言いましたが確かに『私』だったそうです。

警察へ行くと主張しましたが、会社に電話しろの一点張り。

らちがあかないので、バカバカしいと思いつつ、親戚の子への確認の為に会社に電話しました。

残業中の同僚が電話に出て、驚くべき事を口にしました。

私が確かにバイクに乗ってきて、しかもノーヘル。

今、会社にそれがある・・・。私は愕然とし、狐につままれた感じがして自分の記憶を疑いました。

もう一度、親戚と一緒に会社に戻ると、確かに私のバイクがありました。

ヘルメットはバイクに収納したまま。

誰がこんなイタズラするんだろう?と思ってバイクに乗ろうとしました。

守衛の人が来て、私にこう言いました。

あんた二人乗りしちゃ危ないよ、これ50CCだろ?ヘルメットしなきゃ・・

二人乗り?

私が、年配の女性を乗せて会社に来たというのです。

しかし、この話は変です。

私には、そのとき電車に乗っており、乗った記憶まで鮮明にありますし、第一、電車の方が速く到着しますから、もしバイクで私が会社に来たという事は、先に会社に到着している私に後から来たバイクの私がはちあう事になるのです。

それに第一、年配の女性なんて、幽霊じゃあるまいし身に覚えありません。

決定的な証拠は、私がバイクのキーをポケットに入れている事。

じゃあ、一体誰がバイクを会社まで運んだのか?

守衛のおじさんに聞くと、私と年配の女性はヘルメットなしでとろとろ運転で駐車場へ入ってきたと。

そして、駐車場の奥へバイクを停めたんだそうです。

そこからあとは、気にもしなくて普段どおり他の車両の誘導にいそしんだとか。

妙な事に、バイクの燃料が減った形跡が無いのです。

レギュラー満タンのまま。気味が悪くて、そのままバイクに乗って家に向かって発信しました。

駅近くの交差点に差し掛かったところでバックミラーを見ました。

私の肩に、四角い顔の年配の女性がミラーを睨んでいます。

急ブレーキをかけ、すぐさまバイクを飛び降りました。

エンジンをストップさせたのですが、なぜか、数秒でセルスタート。

勝手にエンジンがかかりました。

いよいよ怖ろしくなって、自分の肩を手で払う振りをして徒歩で帰り、親戚に電話をし、一部始終を話しました。

バイクはその場に置いたまま。次の日にまだ明るいうちにバイクを取りに行きました。

後で聞いたのですが、親戚に電話している最中、常に女の笑い声が聞こえていたそうです。
posted by 朱雀門の鬼 at 03:00 | 謎を呼ぶミステリー
2013年12月05日

謎の話 仏壇から繋がった不思議な場所

扉や階段、抜け道というのは、ときとして他の場所に繋がってしまうことがあるという。

一度は繋がった場所なのに、もう二度とそこには行けないこともある。

あなたの家にも、不思議な空間へ繋がる場所があるかもしれない・・・・


子供の頃、ばあちゃんの家に遊びに行った時のことです。

同じくらいの年のいとこ2人と姉とかくれんぼをはじめました。

鬼になったのは一つ下のいとこでした。

ばあちゃんの家に行く度にかくれんぼばかりしていたので、ばれにくい所(タンスの上のダンボールの中や玄関の下駄箱の下など)は過去にもう隠れたことがあり、 隠れる場所が殆ど無かったのですが、私は隠れるのがなかなか上手く、一番最後まで見つからないことも多かったので、その日も気合を入れて隠れる場所を探し始めました。

ふと目に付いたのが仏間の押入れ。

上の段に上り、何気なく上を見ると板がほんの数ミリくらいずれていました。

押してみたら持ち上がったのでそこに這い上がり、板を元に戻して、外から漏れる光を頼りにあたりを見回すと、屋根裏というよりトンネルみたいな、長い通路のようになっていました。

ばあちゃんの家は細長い平屋だったんですが、どうやら端から端までありそうなくらいの通路です。

高さは大人がハイハイしてやっとくらい。

押入れの近くにいるとバレると思った私はとりあえずその通路を移動することにしました。

古い家なので隙間も多く、真っ暗でもなかったのであまり恐怖も感じず、四つん這いになってどんどん進んでもうすぐ家の端まで着くぞ、という時に突然天井と言うか、這ってた屋根裏の板が途切れてて、私はそのまま頭から落ちてしまいました。

落ちた先には古くてかび臭い布団が沢山置いてあったので幸い怪我も無かったんですが、どうもおかしいんです。

ばあちゃんの家にそんな部屋はない。

上を見上げると自分が落ちてきた場所が見えたんですが、結構高く、どう見ても平屋の一階と言うよりは地下。周りは土と石でした。

なんとか上ろうと思って手で回りを探ると、何かスイッチのようなものがあったので押してみると、上からぶら下がったコードに付いていた裸電球が点きました。

明るくなったことで回りの状態を見ることができました。

壁にぽっかり空いた横穴。。。とりあえず這い上がるのは無理そうだし、この穴を通ればどこかに出られると思い、四つん這いになってその横穴を進み始めました。

地面にはさっきあったような布団が敷いてあるようです。

ジメジメしてて気持ち悪かったけど、だんだん怖くなってきたのでどんどんどんどん進んでいき、もう電気の明かりも届きません。

なんだか微妙に登り坂になっていて、ちょっと疲れたけどそれでもどんどんどんどん進んで行くと、いきなり何かにぶち当たりました。

薄いベニヤ板みたいなものが立てかけてあったらしく、板が倒れて穴からようやく脱出。。。

したのはいいんですけど、見た事もない部屋。

木の檻っていうか格子がはまってて出口らしき所には大きな鍵がついていて出られません。

恐さがピークに達した私は大声で泣き喚きました。

すると檻?の外の更に外から女の人の声が。

「誰かいるの?」

「わかんないけどここに来ました!助けてください!」

「ちょっと待ってて!」

ガチャガチャと音がして檻の外の扉が開きました。

どこか蔵の中の小部屋のようなところにいるようです。

「ここの鍵ないんだよね。ちょっと待っててね。」

少ししておっさんが現れました。

不思議そうな顔をしながらも鍵をガチャガチャやったり引っ張ったりして開けようとしてましたが開かず、
結局斧で叩き壊して救出してくれました。

名前とどこからきたのか聞かれ、ばあちゃんの家から穴を通って何故かここに出たことを説明すると、おっさんがばあちゃんの家までおんぶして連れて行ってくれました。

家で遊んでたはずがおっさんにおんぶされて帰ってきた私にじいちゃんもばあちゃんも驚いていました。

私が「この人に助けてもらった」と説明すると、不可解ながらもにこにことお礼を言ってました。

しかし、「この子がどこからか穴を通ってうちの蔵に入った」という話をおじさんがした途端、二人は突然「出て行け!」と怒鳴りだし、おじさんを追い帰してしまいました。

なんかすまないことをしたなぁ、と思った私はじいちゃんに「仏壇の部屋の押入れから行ったんだよ。穴があのおじさんのうちのほうまで繋がってて勝手に蔵に入っちゃったんだからおじさんは悪くないよ。」と説明しました。

するとじいちゃんは「そんな所からあんな遠くまで繋がってるわけが無い!」

と怒鳴り、仏間に行くと天井を沢山の板と釘でめちゃくちゃに打ち付け、 塞いでしまいました。

その後は恐くてあのトンネルのことは口にできませんでした。

だからあれが何なのかはさっぱりわかりません。

蔵のあった家にはその数ヶ月前までは人付き合いを殆どしないおばあさんが一人で住んでいたんですが、亡くなって其の後私を助けてくれた夫婦が住んだものらしく、蔵のことはよく知らなかったようです。

じいちゃんはとっくに亡くなり、ばあちゃんも数年前に亡くなり、今はあの家は人手に渡っています。

最近両親に聞いてみましたが、そんなもの知らないと言ってました。

あれはなんだったんでしょう?大量の布団。電気。トンネル。

考えるとなんか恐いのであまり考えないようにしています。
posted by 朱雀門の鬼 at 21:16 | 謎を呼ぶミステリー
2013年11月27日

葬式の遺体に悪さをする謎の男

親族の葬式のときに、見ず知らずの人が訪ねてきたら、多くの人が家に上げてしまうかもしれない。

でももし、その尋ねてきた誰かが、人間ではなかったとしたら・・・・?


そういえば、俺の爺様の葬式のとき、こんなことがあったそうだ。

ほとんどが母親からの伝聞なので、実体験ではないのだが。

式自体は滞りなく進み、無事に終わった


通夜が終わると集まっていた親戚たちも帰り、爺様の子供たち(俺の母親と叔父二人)が酔った頭で香典の勘定をしていた。

すると、洗い物をしていた叔父の奥さんがやってきて

「あなた、拝ませてほしいという人が来てるんだけど…」

という。

結構に酔っていた母親たちもさすがに不審に思い

(これは拝むふりをして香典を泥棒しに来たのかもしれない)と考えた。


しかし叔父たちも動転していたのであろう、

「せっかく来てくださったのに、失礼だ」

と思ってしまい、また香典をしまっておき、いざのときは男二人何とかなるだろうとも楽観的に考えた結果、その男を上げる事になってしまった。


母親に聞くと、男の風貌ははっきりしないという。

とにかく男であることは確かなのだが、中年であったような気も、また老人であったような気もする。

また服装も行き、帰りで違ったものを着ていたような気がするという。

印象深かったのが、「男の体からは、魚の生臭いにおいがしていた」ということだそうだ。

また男の人相は覚えていないが、終始ニコニコと笑っていたという。

しかし母親は「笑っていたのに、なんだか感じが悪くて不気味だった」と言っていた。


男は仏間に入るなり、「線香を消してくれませんか」と妙な事を言う。

「失礼なやつ」とも思ったが、まあせっかく来てくれたのだからとも思い言う通りにすることにした。

次に男は、「私と仏様を二人きりにしてください」という。

これまた失礼な頼みだが、香典もしまい金目の物や、火の気も無いので男の思い通りにさせてやったそうだ。


ふすまを締め切って隣の座敷から様子を伺うが、読経などする気配も無い。

これはいよいよ怪しいと感じ、仏様を傷つけられたら大変とそっと覗き見たそうだ。


異様な光景が広がっていた。

男は仏様の顔の鼻先に自分の顔を近づけ、ニコニコと笑顔を浮かべながら何かをつぶやいている。

母親に聞くと、その男はどう見てもそのまま爺様に、触れようとしているようにしか見えなかったという。

しかし決して仏様には触れようとしなかったそうだ。


しばらく見ていると、男の呟きがはっきりと大きくなったのが判った。


「むねん。むねん。むねん。むねん。むねん。むねん。むねん。」

男はそう、はっきりと繰り返していたと言う。

総毛立つ様な思いがしたそうだ。

また顔は相変わらずにたにたと笑っているが、なぜか激怒しているように見えた、という。

叔父たちは急に恐ろしくなり、ふすまをそっと閉め隣の間で一心にお経を唱えたそうだ。

するといきなりバシッ、とふすまが開き、男が

「ありがとうございました。今日はもう帰らせていただきます」

と言うと、こちらの返事も聞かずにそそくさと帰っていった。

ほっとしたのも束の間、「仏様に何かされたのではないか」と棺桶を確認すると、棺桶の外側には、無数の爪痕が残されていたそうだ。

そして、周りには大量の獣の毛が散乱していた。

しかし仏様には爪痕はおろか、獣の毛も一本たりとも入った様子は無い。

ほっとすると同時に全身に鳥肌が立ち、慌てて掃除したそうだ。


翌日坊さんが来たときに家に入るなり

「獣臭いのう。念のために仏様の部屋で香を焚いておいて良かったわい」

と言われ、昨日の出来事は現実だったんだと思いまたゾッとしたという。

俺はそんなことをするのは狐だろうと思い母親に話すと

「あほ、いいよすな。狐様はそんな悪さはせんよ。うちじゃ祀っとらんが、いなりさんの悪口はいうてはいかん」

と諭された。

じゃあなんなんだ、という問になると急に黙り込み、その日は口をきいてくれなかった。

その男がなんだったのかは未だに判らないが、俺の話はこれだけだ。
タグ:葬式 謎の男
posted by 朱雀門の鬼 at 20:34 | 謎を呼ぶミステリー