2013年12月04日

不思議で怪しい誘い 合コンの怖い話

初対面の人間をなぜ信用してしまえるのだろうか・・・?

合コン、出会い系、ナンパ。

実は相手のことが全く分からないのだから、それが本当は怖い出会いだという可能性は十分にあるのだ・・・・

そして、今回はそんな合コンの怖い話。


友人から聞いた話。

サークル仲間に無理やり参加させられた合コンは、予想通り人数合わせの様で、仲間の二人は合コンというより初めから カップルで参加していて、相手の男が連れて来たのもさえない。

人数合わせの様で、全くK子さんの趣味に合わなかった。

カラオケでも行こう、という二人の誘いを断ったK子さんは居酒屋を出て、駅へ向かおうとしていると

『二次会は行かないの?』

と声を掛けられた。

同席していたSだった。

同じ大学の先輩だと名乗ったSは かなりの美人で、男たちの注目を集めていたのを思い出した。

Sの誘いでもう少し飲んでいこうという事になり、駅前の居酒屋に入った。

『K子さん、T県出身なんだって?』

合コンの失敗をネタに盛り上がっているとSが言った。

『さっき自己紹介で言ってたでしょ。夏休みはT県に帰るの?』

二日後からは夏休みだった。

どうしようか未だ決めていない、旅費が結構掛かるからと、K子さんが答えると、SはT県のハイキングコースのゴミ拾いのボランティアが有るので参加しないか?と言った。

Sが所属しているアウトドア愛好会グループはバーベキューキャンプを予定しており、T県のそのハイキングコースにあるキャンプ場のオーナーと契約して、ハイキングコースのゴミ拾いのボランティアを行う代わりにキャンプ場を無料で使用させて貰える。

しかもバーベキューの食材も提供してもらえるとの事だった。

『どう?ボランティアだからバイト代は出ないけど、行きは私の車で一緒に行けば旅費も掛からないしね。ただ、私達はその後の予定があるから、帰りはK子さん、自分で何とかしてもらわなければならないけど』

実家には2年くらい戻っていない。

かなり旅費が掛かるので今年も行かない予定だった。

確かに片道分の旅費で済むし、野外でバーべキューというのも楽しそうだ。

「じゃあ、行こうかな」

K子さんが答えると、Sは言った。

『そう。じゃ、明後日の朝7時に学校の前で待ち合せしましょう』

K子さんは携帯番号を教えてもらい、Sと別れた。

翌日。

部屋の掃除と洗濯を済ませて、明日の準備をしていると携帯に電話が掛かって来た。

実家からだった。

久しぶりの帰省に喜ぶ母親に、明日は近くのキャンプ場で友達と泊まってから、翌日に家に向かう事を告げると、キャンプ場なんて有ったかしら?と言う。

ハイキングコースのゴミ拾いのボランティアの事を説明してその近くだと言うと、ハイキングコースなんて無いだろうと言う。

『お前、忘れたの?あそこはセメント工場のハゲ山だったでしょう』

そう言われたK子さんは、子供の頃に電車から見えた、木のない削り取られた灰色の山々をハッキリと思いだした。

Sに電話して問い合わせるのもためらわれたK子さんはサークル仲間に電話して、Sの事を聞いてみた。

『ああ、あの合コンのきれいなお姉さん?』

サークル仲間によると、みんなSとはあの時が初対面で幹事役が聞いたところだと、都合が悪くなった女の子の代理で来たと言っていたという。

じゃ、その都合が悪くなった女の子は?と聞くと友達の友達とかいう人で、良くは知らないし、携帯とかの番号も聞いていない。

翌日の待ち合せにはK子さんは行かなかった。

Sから電話が有ったらどうしようか?と怖かったが、電話は掛かって来なかった。

友達と一緒にSの携帯に電話してみると、何度掛けても呼び出し音が鳴り続けるだけで、二日後には通話不能となった。

調べてみると、Sの言っていたハイキングコースなど無くキャンプ場も存在していない事がわかった。

学校に問い合わせると、Sという生徒は在籍していなかった。

都合が悪くなったという女の子も未だに見つかっていない。
posted by 朱雀門の鬼 at 20:54 | 人間の怖い話

怖い話 娘が頑なに嫌がった理由

子供や動物には、霊感があるものが多いという。

大人になり世間の常識を覚えていく過程で、第六感が失われていくのかもしれない。

幼い子が、頑なに嫌がるとき、そこには大きな理由が隠されている場合もあるのだろう・・・・


僕たちの泊まったホテルに数年前まで小さな宿舎があったそうです。

その宿舎はお父さんと、まだ幼稚園生の娘、二人で経営していました。

ある雨と風の強い日です。

宿舎にズブ濡れになった男が『今夜泊めてください』と訪れてきました。

でも、その日は満室。とめる事ができないので、父が『すみません。満室なので泊められません』と断ったが、男は『どうしても泊めて下さい。お金は払います。物置部屋でもいいので、今夜泊めて下さい』と…。

父は物置部屋くらいならあるし雨も強いから泊めてあげようと思った、その時、娘がワンワン泣きじゃくりながら『お父さん、お父さん、その人とめないで』と言ってくる。

父は『お客さんに失礼だから』と言い、娘を叱ったが、娘は『泊めないで、泊めないで』とうるさい。

父親は『いい加減にしろ、お客さんに失礼だし、雨も強い。静かにしてなさいと』怒鳴った。

それでも娘は泣きじゃくりながら必死に『泊めるな』と言うが、父親は無視し男を泊めた。

次の朝、男はお礼をして宿舎を去った。

その数時間後、警察がパトカー数台と共に宿舎に訪れて『ここら辺でこの男見ませんでしたか?』と父親に写真を見せた。

父親は『あれ?この人昨日うちで泊まっていきましたよ(^^)でもどぅしたんですか??』と聞くと警察が『いや、この男ね、近くの一家皆殺しにしてるんだよ』と言った。

父親は絶句、父は娘に何で昨日男を泊めるのを、あれほど拒んだか聞いてみた。

そしたら娘が…

『え?だってお父さん、 あの人の肩に女の子の首が乗ってたじゃん』
posted by 朱雀門の鬼 at 20:27 | 人間の怖い話
2013年12月03日

怖い話 いじめっ子といじめられっ子

幽霊やモンスターは、確かに怖い存在。

だけど、ときとして人間の狂気はもっと恐ろしい・・・・

イジメられっ子の心にうごめく普段積もり積もったものが解放されると、どうなってしまうのだろうか。


ある田舎でのお話。

マサオはいつだってニコニコしていた。

すこし頭が弱いところもあった。

その為、いつもいじめられていた。

中でも特にガキ大将のタロウは、おもちゃのようにマサオをいたぶって弄んだ。

時々、見かねてかばってくれる人もいたが、マサオは殴られて赤黒くに腫上がった顔で、ニコニコしながら「えへへ」と笑うだけだった。

ある夏の夜。

村中の悪ガキを集めてタロウが言った。

「先週死んだ山田のジィさんを掘り起こして、死体を背負ってここまで持ってこい。それできたら、お前ぇの事、もういじめねえよ」

「勘弁してくれ。オラ、怖いの苦手だ」

「うるせぇ!今夜夕飯食ったら、山の入り口に集まれ。マサオ、逃げんじゃねぇぞ・・・」

タロウには考えがあった。

先回りして自分が山田のジィさんの墓に入り死体に成り済ます。

何も知らないマサオが自分を背負う。

その時にお化けのふりをして脅かしてやろう。

そんで、山から出たら皆で大笑いしてやろう。

日が落ちて山の入り口。

悪ガキどもが集まった。

マサオもいた。

いつもの様にニコニコして、でも明らかに怯えきっていた。

そして、皆にせかされマサオが一人山に見えなくなると、タロウも急いで山の中へ消えていった。

真っ暗な山の中。

明かりは手に持ったろうそくの炎だけ。

マサオは山々の出す音に肩をふるわせながら半刻ばかり歩き、つい最近掘り起こされたような真新しい土盛りの前に辿り着いた。

山田のジィさんの墓だ。

「ホントにすまねえが、今夜ばっかりは、俺におぶられてくれぇ」

独り言を言いながらマサオが墓を掘り始めると、先回りして墓の中にいたタロウは笑いが止まらなかった。

『マサオのやつ、びびっておっ死んじまうんじゃねぇか』

ようやく墓を掘り起こす頃には、ろうそくの炎はとうに燃え尽き、墨汁で染めたような暗闇。

「ジィさん、オラ、こわくてたまらんけぇ、これから村まで走っていくからよ。ジィさんを落とすような事があったら、それこそ申し訳ないからな、くくらせてもらうよぅ」

そう言いながら背中にタロウを背負い、真っ赤な帯でしっかり自分と結びつけたマサオは、山の入り口に向かって一気に走り出した。

タロウは笑いをかみ殺すのが精一杯だった。

こいつは本当に間抜けの大バカもんだ。

どんな顔をしてるんだろう。きっとこれまで見た事もない間抜けな顔をしているぞ。

小便も漏らしるんじゃねぇのか。

マサオの背中の上でほくそ笑んだ。

帰り道も半分にさしかかった頃。ようし、そろそろ脅かしてやれ。タロウはマサオの耳元で囁いた。

「おろせ〜」

一瞬、マサオの方がビクッと固まったが、足が止まる事はなかった。

「おろさんと、祟るぞ〜」

「じぃさん、勘弁してくれぇ、勘弁してくれぇ」

マサオの足はそう言いながらも山の入り口へ向かう。

タロウは思った。これはまずい。

このまま村まで帰られると、マサオを笑い者にしようと墓荒らしをしたことが、村の大人達にもバレてしまう。

「おろさんと耳を食いちぎるぞ〜」

タロウも必死だった。村はもうすぐそこだ。

このままマサオを返すわけにはいかない。

タロウが耳に齧りついてもマサオは走り続けた。

顔を涙と鼻水でグチャグチャにしながら。

「じぃさん、勘弁してくれぇ、勘弁してくれぇぇぇぇぇ」と叫び続けながら。

そして、ついにマサオの耳は、根元からブチッと鈍い音を立ててとれた。

その時、マサオの足が止まり呟いた。その声は妙に冷ややかだった。

「ようぅ・・・オラが、こんなにお願いしてもだめか・・・?」

・・・?

「オラが、ずっと虐められればいいと思ってるんだな」

・・・こいつは何を言っているんだ。

「だったらもうお願いしねぇ・・・。無理矢理黙らせてやる」

そう言ってマサオは、懐から大きな出刃包丁を取り出した。

タロウは度肝を抜かれた。

慌ててマサオの背中から飛び降りようとしたが、帯で縛り付けられた体はビクともしない。

マサオが自分の背中に向けて、出刃包丁を振りかざした。

タロウは叫んだ。

「ま、待て、マサオ!俺だよ、タロウだ、タロウだ!」

こいつはやっぱりアホだ。

死人を刺し殺そうとしている。

あやうく間違って殺されるところだ・・・。

しかしマサオは言った。

冷たく小さな声で。

「そんな事、最初から分かっているわい」
posted by 朱雀門の鬼 at 20:43 | 人間の怖い話