2016年09月08日

うつろな目

小学4年の時、友達に漫画を借りる約束をしていて、学校帰りに友達の家へ寄った。

友達の家の前で友達が出てくるのを待っていたら、向かいのボロい平屋の窓のカーテンの隙間から若いのか年食ってんのかわからんが長くてボーボーの髪をした痩せこけた女がうつろな目で俺を見てた。

最初は気のせいかと思ってたがずっとこっちを見てる。

しかもその窓の位置が目の高さと同じくらいなもんだから余計に気持ち悪かった。

友達が出てきたらサッとカーテンを閉めた。

その後も何度か友達の家に行くたびにその女を見た。

友達は何も言わなかったから、ちょっと頭のおかしい人なのかな、くらいに思っていた。

その友達ともクラスが変わってから前ほど遊ぶ機会がなくなり家にも行かなくなったが、 何年か後にその女の話をした。
そしたらあの家は空き家だ、10年以上誰も住んでいないと友達の母親に聞かされ

でも見たと言い返したら、今度は友達に2年生の時に勝手に入って遊んだだろ、と言われた。

俺は言われるまで忘れていたが、確かにあの時あの平屋に勝手に入った。

確かに空き家だった。

でも俺は見た。絶対見た。
posted by 朱雀門の鬼 at 21:48 | 怖い話(短い話)