2016年09月04日

恋人とドライブ

ある男性が恋人とドライブに出かけた帰りに、事故が頻発しているという山道を通った。
道はカーブが多く、あたりは真っ暗。
恋人は助手席でスヤスヤと眠っており、男性が車を運転していた。
すると、恋人が寝言で「次は右・・・」と言う。
確かに次のカーブは右に曲がっていた。
「次は左・・・」その次のカーブも彼女の寝言どおり。
男性は不審に思ったが、前に通ったことがあるのかな?とあまり深く考えずに運転を続けた。
「右・・・」
「右・・・」
「左・・・」
恋人の寝言は正確だった。
男性はだんだんボンヤリとしてきて、彼女の言うとおりに ハンドルを切るようになってきた。
「次は左・・・」
左か、と男性がハンドルを左に切った途端、ヘッドライトにガードレールが照らし出された。
その下は崖だ。
危ない!!
男性は驚いて急ブレーキを踏み、間一髪崖の手前で車は停止した。
すると、助手席の恋人が突然、男の声で叫んだ。

「ちくしょおお!!」
posted by 朱雀門の鬼 at 08:47 | 怖い話(短い話)