面白い怖い話 猫好きの幽霊
2013年12月04日

面白い怖い話 猫好きの幽霊

多くの文献や残された資料によれば、幽霊というのは生前の記憶を持っていたり、生前の趣味嗜好が残っていることが多いという。

つまり、動物好きな人が恨みつらみを抱えて怨霊と化してしまっても、動物好きの心は残っている可能性が高いわけだ。

動物好きで心優しい幽霊。

うーん、たとえ呪い殺されたとしても、それじゃ怨めないな(苦笑)


信じられないだろうが、今体験したばかりなので興奮覚めやらぬ内に記す。

昨日から寒い夜が続いていたので俺はベッドに猫(♀三歳・名前はシルモンド)を引っ張りこんで寝ていた。

約二時間ほど前、大体深夜三時くらいに俺は金縛りにあった。

ベッドのすぐ横に女が立っていた。

顔の右上が弾け飛んだザクロみたいにグチャグチャになっていて、残った左目がすごい殺気と怨念をはらんでいて、ぶっちゃけもう心臓止まりそうだった。

必死にお経を唱えるが女は全然平気。

シルモンドが追い払ってくれるかと期待したいが、いかんせん日頃の愚猫ぶりでは無理だろう。

そうこうしてるうちに女がゆっくり俺の首に手をかけてきた、妙に湿った感触と原色ピンクのマニキュアが生々しく、マジに死を覚悟した。

ぐいぐいと絞められて意識が白む、もうダメ、と思ったとき少し手の力が弛んだ。

うっすらと女をチラ見すると女の視線が俺の脇に注がれてる。

そこはシルモンドの定位置だ。

シルモンドが起きた?

でかしたシルモンド!

はやく追っ払え!

とすがるが、どうも違うらしい。

女はチラチラとシルモンドを見ながら俺の首締めを再開。

しかし明らかに身が入ってないらしく全然力が弱い。

挙げ句に片手を離してシルモンドをナデ始めた気配。

女の顔はもう完全に猫に向いているし、妙にニコニコしてる。

お義理で俺の首に置いてた右手(シルモンドに気付いてからは絞めるってよりは置く感じ)もシルモンドに向かい何やら肉球を触って遊んでいるような仕草。

俺はほったらかしにされ、ホッとしつつ金縛りのまま二時間。

女は何時の間にかいなくなってました。

本当についさっきの出来事です。
posted by 朱雀門の鬼 at 20:18 | 笑える 面白い